君が代

王仁三郎は君が代の「君」についてこう述べています。
「君」というのはイザナ《キ》とイザナ《ミ》のお二人で君となるのである。また神「カミ」の霊がえしは《キ》であり、《ミ》はマニの霊がえしである。つまり《キミ》とは神の《マニマニ》ということで、日本の君は神を祭っていらっしゃるのである。外国の君とは趣が違う。
 (『玉鏡』「「君」の意味」 あいぜん出版)
つまり、「君」とは伊邪那岐(いざなぎ)の「岐(き)」と伊邪那美(いざなみ)の「美(み)」を合わせた「岐美」だとしています。


門司に入港したハルピン丸
船上の王仁三郎(右下には
合気道の植芝盛平の姿も)

 『霊界物語』 第61巻第12章「神徳」第115の讃美歌にもこうあります。


瑞御魂(みずみたま)吾が魂に降りまして神の御姿をがませ玉へ

ねぎごとを御心平らにやすらかに聞こしたまひて守りませ岐美(きみ)

岐美といへどこの世を治むる君ならず魂を治むる清めの神ぞや

瑞御魂《きみ》とふ名をば楯にとり醜のたぶれの迫り来るかも

現世(うつしよ)の君より外にきみなしとおもふ人こそ愚かなりけり

伊邪那岐の岐の字と並び伊邪那美の美の字合せて岐美とこそなれ

神といひ岐美と称ふも一つなり夢あやまつな神の御子たち

聖霊よけがれし身をもめぐまひて宮居となして宿らせたまへ

叢雲を伊吹払ひて天津日の魂の光を照らしませ岐美
一〇
春風の薫りて諸(もも)の花開く長閑(のどか)な御代となさしめ玉へ
 

君が代を言霊の点から解説すると次のようになります。





    君が代の国歌を、韻律の法則によりて表示すれば左図のごとく、その母音(註 大本言霊学上は「父音」)が左右相対的に対照していて、韻律の美なることは、皇国日本の厳正中立の精神を如実に表徴するものたるを知り得べし。
    XXを中心に、同じ母音が対照せるを見るべし。

(『霊界物語』八十巻附録)

※左図は『新月の光』「読んで
    おくこと」(日本タニハ文化
    研究所)から引用。