以下、愛善苑の基本的な信条等をご紹介します。


教旨

神は万物普遍の活霊にして、
       人は神業経綸の主体なり。
霊体一致して茲に無限無極の権威を発揮し、
       万世の基本を樹立す。
(『霊界物語』第六七巻第六章)

※上記の解説は本部サイト「教旨」をご覧ください。



(右)更生浴衣を着ている王仁三郎   

三大学則

神の黙示はすなわちわが俯仰観察する宇宙の霊、力、体の三大をもってす。

一、天地の真象を観察して真神の体を思考すべし。
一、万有の運化の毫差なきを視て真神の力を思考すべし。
一、活物の心性を覚悟して真神の霊魂を思考すべし。

以上の活経典あり。真神の真神たる故由を知る。何ぞ人為の書巻を学習するを要せむや。ただ不変不易たる真鑑実理あるのみ
(『霊界物語』十三巻 総説「(二)霊力体」

※上記の解説は本部サイト「三大学則」をご覧ください。



四代主義

清潔主義 (心身修祓の大道)

楽天主義 (天地惟神の大道)

進展主義 (社会改善の大道)

統一主義 (上下一致の大道)

※上記の解説は本部サイト「四代主義」をご覧ください。



愛善苑設立趣意書

 世局激変し日本は今や峻烈なる戦後の苦悩に呻吟しつつある。国民生活の窮迫は深刻を極め、道義地に墜ち、民心暗澹(あんたん)として光明を失っている。かかる未曾有の時艱(じかん)に処し、その根源を究明し、一切の旧弊を去り、天地の公道に基づく平和日本を建設するは現下国民の双肩にかかる責務である。
 天地の公道は万有を生成し化育せしむる大道である。これに則らずして万世の泰平はない。時代の大患(たいかん)は自我と現実にのみ捉われて大道に即せず、上下その向うところを誤りたるにあり、これが匡救(きょうきゅう)は畢竟(ひっきょう)宗教の使命である。宗教は大道の本源を絶対として帰依信奉し、神の心を理想としてこれを実現せんとするものである。神の心は愛善にして、人群万類悉くその《まこと》を活かしその処を得しむるにある。神の愛善の心とする強き信念と熱情を以てすれば、時艱克服の途はおのずから開かれる。
 いずれの宗教も時代と民族に応じ発生発展したるものであって、形式は異なれ万教は同根であり真理は一である。宗教本来の面目を発揮すれば、真理の太陽一切の闇を照破し、平和と愛善の世界は顕現する。今日の世態に対し宗教教団の責任は重大である。よろしく旧殻を打破して本然の姿にかえり、相携えてその使命に生きねばならぬ。
 我等は大正十四年人類愛善会を結成し、北京に世界宗教連合会を創り、人類愛善の大義を提唱した。即ち内宗教心の涵養(かんよう)に努め、外人類の融和を期して海外各種の団体と結び、運動漸(ようや)く世界的に発展しその将来大いに期すべきものがあった。然るに不幸半途(はんと)にして当局の弾圧に遭い、世局その後急転して支那事変第二次世界大戦勃発し、遂に敗戦日本の今日に至る。我等忍苦反省すること正に十年、終戦と時を同じうして司直の裁断下り、疑雲一掃青天白日の身となるを得た。
 我等現下の事態に鑑みて深く期するところあり、ここに「愛善苑」を創り、広く同憂の士と交わり共に語り共に究(きわ)め天地の公道を明らかにして正しき宗教的信念情操を涵養し、人類愛善の大義にもとづき民心を明らかにし民生を厚うし、以て道義と愛善に充てる平和日本を建設し、ひいては世界の恒久平和に貢献せんとするものである。これ本会を設立したる所以である。
  昭和二十一年二月七日





王仁三郎と月宮殿